学校の七不思議

学校には7つの怪奇現象や心霊現象があると昔から言われています。この怪奇現象を学校の怪談と言ったりもします。基本的に全国共通の怪談ですが、学校によって少し内容が違うケースもあります。

七不思議一覧

一不思議トイレの花子さんトイレに出る幽霊のお話
二不思議勝手に鳴るピアノ真夜中特定の時間になると音楽史のピアノが勝手に鳴る
三不思議動く肖像画音楽室にあるバッハ等の肖像画が動く
四不思議歩き回る人体模型理科室にある人体模型が勝手に動き出す
五不思議動く二宮金次郎像校庭にある二宮金次郎像が勝手に動き出す
六不思議13段になる階段階段の数がいつもより増えたり減ったりする
七不思議引き込まれる大鏡階段の踊り場や廊下にある鏡に引き込まれる

トイレの花子さん

トイレの花子さん

誰もいないはずのトイレで、「ある方法で呼びかけると『花子さん』から返事が返ってくる」というもの。「ある方法」にはいくつかあり、

  • 個室を3回ずつノックをしていき、「花子さんいますか?」とたずねる。
  • 3番目のドアを3回ノックする。そして「花子さん、遊びましょう」と言う。
  • 3階の女子トイレに出る。
  • 個室の前で3回まわる。
などがあります。数字の3にまつわる呼び出し方が多いため「3番目の花子さん」と呼ばれることもあるようです。とはいえ学校や地方によっては回数が違ったり、時間帯や場所が指定されていたり、特定の持ち物や人数が決まっている者などさまざまであります。

「ある方法」で呼びかけた後、花子さんは赤い吊りスカートをはいた、おかっぱ頭の少女、花子さんが出てくるといわれています。 花子さんの姿は、地方により多少異なるが概ね同じであるといえます。

現れた花子さんは、呼び出した相手と一緒に遊ぶためトイレに引きずり込んだり、「何して遊ぶ?」と聞いてくるが、「おままごと」と答えると包丁でさされ、「なわとび」と答えるとなわで首をつられてしまうという。

実は花子さんには退治方法があります。花子さんの弱点は、牛乳、黄色、12という数などがある。また「ごめんなさい」と何度もいうと逃げられるという話もある。

勝手に鳴るピアノ

勝手に鳴るピアノ

真夜中にだれもいないはずなのに音楽室にあるピアノが勝手に鳴るというお話です。ピアノが勝手に鳴る理由として、

  • 夢を半ばに亡くなった音楽教師の霊が弾いている
  • 将来ピアニストになりたかった女子の霊が弾いている
  • 天井から滴る血が鍵盤を叩いていた
  • 野良猫が忍び込んで鍵盤の上を歩いた
などがあるそうです。最後の野良猫は怪談とは言えませんが。

また、ピアノが鳴る時間が4時44分とか、曲は「エリーゼのために」で最後まで演奏を聞き終えると死んでしまうとか様々伝承があるようです。

しかし最近では自動演奏できるピアノが増えており、勝手に鳴っても不思議じゃないなんて学校もあるかもしれません。 実際に「誰もいないはずの放課後の音楽室からピアノの音が聞こえる」という噂に対処するため、自動演奏機能付きピアノを導入している学校もあるようです。

動く肖像画

動く肖像画

音楽室には有名な音楽家、ベートーヴェンやバッハ、モーツァルト等の肖像画がよく飾られていることがありますが、その肖像画が動くというもの。 目だけが動くという話が多いですが目だけでなく向きが変わったり、表情が笑ったり怒ったり、さらには絵から出てきたという話もあるようです。

確かに肖像画って少し不気味な印象がありますよね。見つめていると何となく動き出しそうな気もしてきます。

先の勝手に鳴るピアノも実は肖像画から出てきた偉人たちが引いているのかもしれませんね。

しかし最近では子どもの音楽嫌いを減らそうと、肖像画をイラストに張り替える学校もあるようで、将来的にはこの怪談は無くなってしまうかもしれませんね。

歩き回る人体模型

歩き回る人体模型

真夜中になると理科室の人体模型が歩き回るという話です。このお話は単に歩き回って怖いというものもが一般的ですが、 この人体模型に話しかけると「内臓をくれ」と迫ってきたり、攻撃すると壊れた人体模型の箇所と、自分の同じ箇所が同じように傷つく、または顔が自分の顔になるといった話もあります。人体模型自体は見ているだけで不気味なものが多いので、それが動くというのは考えただけで恐ろしいですね。

骨格標本

また理科室には内臓などが描かれた人体模型とは別に人骨の模型である骨格標本もあり、こちらが動くという話も多いです。 さらにこの骨格標本実は一昔前までは本物の人骨を使ったものも珍しくなかったようです。実際に生きていた人間の骨が標本として理科室に置いてあることになります。 こうなると幽霊が宿っていたとしても不思議ではありません。現在は木材や人工素材で作られ、人骨の標本は少なくなっていますが、地方には古い校舎や教材がそのまま使われている場合もあります。もしかしたら、あなたの学校の人体模型は古い型番かもしれません。

興味がある方は一度学校の骨格標本を調べてみてください。

動く二宮金次郎像

動く二宮金次郎像

昔は学校の校庭に二宮金次郎の像がある学校がたくさんありました。その二宮金次郎の像が夜になると歩き出し、図書室に行ったり校庭を走り回っているといったお話です。 その他にも二宮金次郎には、背負っている薪の数が減る、本のページがめくれるといった噂話もあるようです。

ちなみに二宮金次郎とは江戸後期の思想家です。なぜ銅像が学校におかれているかいうと、苦労しながら没落した家を再興しその手腕を買われて諸藩ならびにおよそ600もの村を復興したといわれているからだそうです。

13段になる階段

13段になる階段
12段の階段が真夜中になると13段に増えるという話です。昔は学校の階段の段数が12段の者が多かったようです。現在は各階の天井が高く段数がまちまちになっています。 その階段が真夜中になると増えたり減ったりして13段になり、数えながら上って13段目に冥界に連れ去られてしまうと言われています。 また、13段目にロープが吊るされているパターンもあるみたいです。

引き込まれる大鏡

引き込まれる大鏡
4時44分に踊り場にある大鏡の前に立つと鏡の中に連れて行かれるそうです。昔、鏡の前に上履きだけ残して失踪した事件があったみたいです。また4時44分でないからと油断して7時16分に鏡の前を通ったら引きずり込まれた話もあります。アナログ時計の7時16分を鏡で反射させると4時44分になるからです。

その他の不思議

七不思議は学校や地方によって様々なものがある。当然といえば当然なのですが、そんな様々な七不思議の一部を紹介。

美術室のモナリザ

美術室のモナリザ モナリザの目玉が動いてこちらを見てくるというお話。もともとルーブル美術館にある「モナリザ」も「どこから見ても見つめられている」錯覚をもよおす絵画として有名。そこから絵画の中の人物と目が合う現象は「モナリザ効果」と言われています。そのため美術室にあるモナリザと目が合うのも不思議ではないかもしれません。 ただし、目がギロッと動くという話や眉毛ができるという都市伝説もあります。本当に目が動くのならば、それはかなり怖い話ですね。

プールに引きずり込む子供の霊

プールに引きずり込む子供の霊 プールの授業中に水中に引きずりこまれる話。謎のこどもに足を掴まれて水中に引きずり込まれるようです。救出されたあと、その足にはつかんだ手のあとがくっきり残っているのだとか。謎のこどもはプールで溺れて亡くなった幽霊だと言われています。

時速100kmで追いかけてくるテケテケ

上半身しかない幽霊、通称「テケテケ」が夕暮れどきの学校の廊下を猛スピードで走ってくる。この亡霊は両腕を使い移動するときに「テケテケ」という音がするため、この名前がつけられている。そう遇したら「地獄に帰れ!」というのが効果的なのだとか。

桜の木の下には死体がうまっている

これはもともと大正から昭和にかけて活躍した作家、梶井基次郎の短編小説『櫻の樹の下には』から来ている。1928年発表されたこの短編小説の書き出しは「桜の樹の下には屍体したいが埋まっている!」とはじまっていて、人々に大きなインパクトを与えたんだ。

描き足される絵

美術室に飾ってある絵画がだれも触っていないのに日に日に加筆されていくというお話。亡くなった生徒の霊が夜中に絵に加筆していると言われています。

家庭科室の動く包丁

放課後に無人の家庭科室で包丁が飛び回る。

トイレから出てくる青い手

トイレをしていると青いてが下から出てきておしりを撫でられるというお話。 昔の学校は汲み取り式で下に底が見えない穴があったので、中から手が出てくる恐ろしさがありました。 今の学校では汲み取り式トイレはないので、手が出てくると言われてもあまりピンとこないかもしれません。ただ幽霊が本当にいるとしたら汲み取り式だろうと現在の洋式トイレだろうとおしりを撫でてくるかもしれませんね。

だれもいない体育館でボールがはねる音がする

だれもいないはずの体育館でボールがはねる音がするというお話。体育館でボールを使っていて、天井に書くのされているバスケットボール用のゴールに挟まったり、2階通路にボールがあがってそのままにしてあったものが落ちてき床ではねたということもあり得ます。 しかしボールが不自然な動き方をしていたらそれは本当に何かいるのかもしれません。

落武者の亡霊

校庭に戦国時代の落武者の亡霊が現れるというお話。史跡などが近くにある学校でありそうなお話です。

勝手に始まる校内放送

放送室が無人にもかかわらず、突然、校内放送がはじまるという話。

体育館の幻覚

体育館で振り向いたら見知らぬ幻覚を見た人は1年以内に不幸になる噂があります。こどもを見た場合は3日以内に小さな怪我をし、大人を見ると1年以内に大きな怪我をするそうです。

開かずの間

学校のどこかに、教員ですら入ることができない開かずの間があるのだとか。その部屋は厳重にロックされていて、内側からお札が貼ってあるらしいです。この開かずの間は地下にある学校が多いと言われています。

校庭に墓地が出現

夜中に旧校舎が現れる

体育の時間に謎の手に足を掴まれる

動くデッサン模型

風もないのに動くブランコ

世界の七不思議

学校以外でも「七不思議」と呼ばれるものは他にも様々あります。ここではちょっとほかの「七不思議」を紹介します。

古代の世界七不思議

一般的に世界の七不思議といわれているものです。
  • ギザの大ピラミッド
  • バビロンの空中庭園
  • エフェソスのアルテミス神殿(トルコ)
  • オリンピアのゼウス像
  • ハリカルナッソスのマウソロス霊廟(れいびょう)
  • ロドス島の巨像
  • アレクサンドリアの大灯台

現代の世界七不思議

スイスの「新世界七不思議財団」が、2007年7月7日に世界中からの投票を行い決定した現代の世界七不思議です。
  • 中国の万里の長城
  • インドの廟堂タージ・マハル
  • イタリア・ローマの古代競技場コロッセオ
  • ヨルダンの古代都市遺跡群ペトラ
  • ブラジル・リオ・デ・ジャネイロのコルコバードのキリスト像
  • ペルーのインカ帝国遺跡マチュ・ピチュ
  • メキシコのマヤ遺跡チチェン・イッツァ

中性の世界七不思議

  • ローマのコロッセウム
  • アレクサンドリアのカタコンベ
  • 万里の長城
  • ストーンヘンジ
  • ピサの斜塔
  • 南京の大報恩寺瑠璃塔(陶塔。中文)
  • イスタンブールの聖ソフィア大聖堂
こうしてい見ていくと、日本では「七不思議」というと学校の七不思議のようにオカルト的な印象がありますが、 世界では「七不思議」というと建築物などが多く、「技術的に超越している」「物理的に可能とは思えない」といった意味でまとめられいるようです。 ここで紹介した以外に「世界の自然七不思議」「世界の都市七不思議」なんていうものもあるようです。興味がある方は調べてみると面白いかもしれません。

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